NASAのスペースシャトル、チャレンジャー号の事故についてテレビ番組を見ました。
1986年1月28日の打ち上げで、ロケットエンジンの筐体をつなぐためのOリング(ゴム製)は、寒さで固くなり(柔軟性がなくなり)シールできなくなり、ロケットエンジン内部からガスが噴出して、横にある燃料タンクを破壊し、爆発炎上、スペースシャトルは粉々になりました。
前回の打ち上げで回収されたロケットエンジン(リサイクルして使う)の点検をしていたエンジニアは、シールの破損に気づきました。その破損の原因は打ち上げ時の気温が低いことを突き止めました。
エンジニアは打ち上げ延期を申し出ましたが、上層部はもみ消し、結局、安全よりもスケジュールを優先し、宇宙パイロット7人の尊い命が奪われました。
事故後の事故調査委員会で、エンジニアは、「事故の前に安全性が確保できないことを上層部に進言したが、認められなかった。」ことを証言しました。
エンジニアは一度は内部告発をもみ消されましたが、必ず正義は勝ち、不正や虚偽、嘘は結局は陽の光にさらされてしまうということです。